ゴールドの投資には複数の種類がある

投資

長期にわたって金を保有することが、中長期的な資産を形成するのに役立つと動画サイトで話題になってから、多くの人がゴールドへの投資を注目するようになりました。
とはいえ、単に資産運用の一つと考える場合、複数の金融商品があることを理解しなければなりません。
具体的にどんな金融商品があるのか、メリット・デメリットを通して理解することが必要です。

金先物

先物取引の一環である金先物は、先に値段を決めておき、後から金の取引をする方法となります。
後から取引された金額と先に決めておいた金額との間の差額を利用して利益を得る方法で、個人投資家でも取引する人は多いです。
実際に金を現物で保有するわけではなく、権利を取引する形となるのがポイントです。
メリットは買い・売りどちらからでも取引を始められること、高いレバレッジで取引できることといえます。
FXでは制限されているレバレッジですが、金の場合最高1千倍もの高いレバレッジをかけることが可能となるため、少額の資産で大きな利益を獲得できるチャンスがある金融商品です。
しかし、ハイリターンであると同時にハイリスクであることも事実といえます。
また、基本的に短期取引がメインとなるため、中長期的な取引には向きません。
少ない資産で大きな利益を得たい人、短期間で勝負を決めたい人向けの金融商品です。

金CFD

先物取引と同様に多様な運用を可能とするのが、金CFDといえます。
CFDとは差金決済取引のことで、現物を伴わない取引を行うことを指す金融商品です。
売り・買い両方取引できること、レバレッジをかけて少額で高いリターンを期待できることが最大のメリットとなります。
現物取引ではなく、あくまでも金を保有する権利を売買している形です。
また、長期的に資産として値上がりする可能性などもメリットといえるでしょう。
対してデメリットの場合、ハイリスクであること、買いポジションのまま翌日まで持ち越すとオーバーナイト金利を支払わなければならず、売買した結果マイナスになったということも少なくありません。
為替の影響もダイレクトに受けるため、金相場だけでなく、為替相場に関しても注意を払うことが必要です。

金ETF

金ETFは上場投資信託の一環となるため、金価格に連動する投資信託の一つといえます。
数千円程度の少額から取引可能で、現物の金を保管することはありません。
ほかの金融商品よりも手数料も割安となっており、リアルタイムの金額で売買できます。
ただし、自分で売買の注文を出さなければならないこと、現物に交換したいと考えている場合、取引手数料のほかにさらに手数料がかかることも理解しておきましょう。

金地金

金地金を取引する方法もあります。
金地金、別名金の延べ棒を保有するメリットは、換金性がとても高いことです。
金の延べ棒はその時の金の価格によって差はありますが、確実に現金化できるアイテムとなります。
そのため、保有しておいて損はありません。
また、札束を多数保有しているよりもスペースを取らないこともメリットの一つといえるでしょう。
同額の札束を金庫に入れていてもお金が増えるわけではありませんが、金地金であれば資産を増やすチャンスも少なくないです。
また、火災に遭っても燃えてなくならないこともメリットといえるでしょう。
現物を保有できるため安心感があることも事実です。
ただし、初期費用のかかることや、利息が付かないこと、売却するときに少額ずつ売却しないと税金がかかり売却額から差し引かれることもデメリットといえます。
盗難の危険性もあるため、安全に保管できるサービスを活用することも必要です。
その維持費を差し引くと、それ程利益が出ないということも珍しくありません。

純金積立

純金積立は小額から始められること、毎月決まった金額で純金の現物を購入する資産運用方法です。
メリットとなるのは自分で少しずつ金の現物を手にできること、また、無理して多額の資産を出さずに金を保有できることといえます。
中長期的に資産を保有できるため、資産運用初心者にも最適です。
純金積み立てを依頼した企業が購入した金を保管・管理するため、自宅に防犯設備を大々的に行う必要はありません。
ドルコスト平均法の効果で割安の時にたくさん買うことができるため、購入金額を抑えてたくさん手に入れることもできるでしょう。
デメリット買い付け・保管・交換と、手数料がたくさんかかることです。
手数料を差し引くと試算になるかどうかはその人の保有している年月によって異なります。
また、リアルタイムでの取引は不可能となっているため、買うチャンスだと思っても、その時に変えるわけではないことも理解してください。

参考/株式会社ゴールドリンク

まとめ

初心者が始めるのであれば、純金積立と金ETFです。
少額から始めることができること、リスクがほかの金融商品を取引するよりも割安であることなどから、多くの人が勧めています。
これからゴールドの取引を考えている人は、ぜひこの2つを選択肢に入れて検討してください。

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